「紗矢!!紗矢!?」



おそらく、いままでの生活の疲れがこの時期に出てしまったんだと思う。



勉強も、バイトも、家事も。


普通の中2はまだまだ遊び盛りの時期。


でも、紗矢は違った。


いつも家のことを考えていた。




紗矢は無理をしていたんだ。




「紗矢!?
大丈夫か!?」


父さんが駆け寄る。


「熱があるみたい・・・」



紗矢を覗き込みながら再婚相手の実和さんが言う。