なんで悲しげにつぶやくのか・・・

私には分からない。

「ごちそうさまでした!!そろそろ行かなきゃ!!」

台所にお皿をさげて、

いそいで階段を駆け上がった。

マフラーをぐるぐる巻きつけてカバンを持つ。

はきなれたスニーカーをはいて、玄関のドアをあける。

「お兄ちゃん!お父さん、行ってきます!!」

「いってらっしゃい」

「がんばってこいよ!!」

お兄ちゃんとお父さんが笑っていっていた。



「紗矢~!!おはよ~!!!」

「綾奈~おはよッ!!」