「今日は、どうしようかな。」
中に入って電気がつき扉は閉まる。
いろいろな服たちを手にとっては、
戻すを繰り返す。
そうしていると今は、
クチナシの最盛期であることを
思い出した。

大きめの白い花弁が重なるかれんな花。
私は、それを頭に置きながら
服を手に取った。

私の髪色の黒に近いこげ茶のかつらを取る。
不自然じゃないようにちゃんとセットする。

「うん!かわいい!」

置いてあるバックに
タンスに閉まってるハンカチや財布
持ってたキーケース。
もちろんメイク用品として、
小さなポーチに口紅やグロスなど
主に口に使うものを入れる。

靴も履き替えて、

「いざ、参らん!」