「…まぁ、初日に比べたらだいぶマシになりましたね」

2年生組4人も感心できる点数らしい。内心ほっとしつつ、来馬が淹れてくれた紅茶を飲んだ。ひと仕事終えた紅茶は上手い。

「ありがとぉ〜アズサ!」

「アズサちゃんに教えてもらえなかったら夏休み補習三昧だったよ!」

可愛い専門のふたりに両側から抱きつかれた。私が生徒会室に来るようになってからこうしてふたりに抱きつかれることが多くなった。自分では分からないがどうやらいい匂いがするらしい。開放されて、一息ついていると急に南が目を輝かせてこちらを見てきた。

「ねぇねぇアズサ〜、お願いがあるんだぁ〜」

「…何」

…物凄く嫌な予感がするのは気の所為だろうか。思わず若干眉間にシワが寄る。南は眩しい笑顔を浮かべると、