数日後の朝、私は新たな学校へ通おうとしていた。

学校名は『青陵学園高校』。私立高校であり、男女共学だ。制服は紺色ブレザーに青と黒のチェック柄のネクタイ(またはリボン)、同じ柄のスラックス(女子はスカート)である。割とおしゃれで人気があるよう。


そしてここは、DAZの一画でもある、青陵【Sapphire】が統治する町である。


DAZの現在の街の様子はリョクから事前に聞いたため、あらかた知ってはいるが詳しくは知らない。メンバーの顔も分からない。…これって"あらかた"とは言わないよな。


まぁ、とどのつまり知っている事はDAZが5つに別れていて、一つ一つに宝石の名前が使われている、ということだけなのだ。


全然知ってるって言わないだろうがそれ…と呆れながら誰もいない昇降口までの道を歩いていた。