梓side
7月に入り、だんだん暑くなってきた今日この頃。いつの間に鳳の手によって生徒会役員(副会長補佐)にされていた私は、だるだると生徒会室までの長い道のりを歩いていた。
…本当になんでこの学校を作ったやつはこんなにでかくしようと思ったのだろうか?
暑さにめっぽう弱い私は、普段10分以内に着く所を15分かけて生徒会室に入った。
「…疲れた」
「あ、おはようアズサちゃん!」
「おはよぉ〜アズサ〜顔死んでるよ?」
「遅かったですね」
中にはいつも通り寛ぐ面々が居り、私を迎えてくれた。ソファーにへたり込む私。その瞬間に私の前に影が落ちた。なんだと思いながら見上げると、
「アズサちゃん!勉強教えてください!」
「お願いします!」
サクラと南が直角の綺麗なお辞儀を披露していた。