「全く…終わった後の光景が目に浮かぶわ…唯斗こっち向け、返り血付いてるぞ」
「え〜やだ〜僕のお顔に血がついてるなんて〜!」
タオルを持って唯斗の顔を拭いている、この素晴らしく面倒見が良い男は葉山理人(はやまりひと)、2年だ。ほかのメンバーの個性が強すぎて、日々悩みの耐えない苦労人である。
紹介した5人が『Emerald』の幹部だ。この勢力は凌雅達青陵と友好関係にある。お互いピンチの時は助け合い、遊ぶ時も一緒になる事が多い。高校同士も仲が良く、合同文化祭を2年に一回行っている。
緑ヶ丘高校は男子校という事もあり、校内でも頻繁に喧嘩が起こる。だが、校舎を綺麗に保てているのは生徒会の力が大きい。