流石におかしいと思った。約束だけは必ず守る先代が来ないとは有り得ない。何かあったのではと、自分独自のネットワークで調べ始めた。

リョウガは先代に電話を掛けるが繋がらないようだ。

すると、俺のスマホに連絡が入る。それに出ると相手は持ち主の先代ではなく知らない声。

「…誰ですか」

俺はスピーカーにしてテーブルにスマホを置いた。

『こんばんワ〜みなサン『Ruby』デース』

電話の向こうから複数の人数の笑い声。そして、1人の呻き声がしているのが分かった。

『ごめんネェ〜オタクのリーダー殺しちゃったかモ』

「…っどういう事だ!」

隣でリョウガが珍しく声を荒らげている。

『だ〜か〜ら〜、邪魔だからコロシタって言ってんノ〜あぁ、場所はDAZの中心部、倉庫街ネ〜迎えヨロシク』