私を待ち構えていたのは、『お城』だった。
正しくはお城のような、だ。門は金で出来ていたし、城壁は真っ白で屋根は__________(以下略)。まるでホ○ワーツ城だな。
※これは学校です。
さすが私立だと感心しつつ、職員室へ向かう。ご丁寧に校内地図が貼られている。これはありがたい。どうやら教室棟と総合棟に別れているようだ(4階建て)。ちなみに総合棟には移動教室や職員専用棟になっているそうだ。
…職員室は、3階か。階段面倒だな…て、何故螺旋階段なの。
ぐるぐると登り切り、職員室の扉を叩いた。
「…失礼します。転校してきた者ですが」
「はい、お待ちしてましたよ」
私に声を返したのはひとりの男性教師だった。