_____影が長く伸びる夕暮れ時


繁華街を抜けると雰囲気が一気に変わる。

そこには倉庫街が広がり、海が見えて夕方になるととても綺麗な景色が見られる。


今日もその景色を見ようと巡回も兼ねて私達6人は海に向かって、他愛もない会話をしながら歩いていた。



「ねぇねぇユウくん〜…僕お腹空いた〜」

「チヒロ、巡回終わったら夕飯にするから今はこれで我慢してな」


ダークレッドの髪をした背の高い男は、お腹空いたとお腹を抑えながら主張する橙色のフワフワ髪をした小柄な男…(いや男の子と言うべきだろうか)に棒付き飴を手渡した。

ちなみに言えば、今日の飴の味はいちごみるくである。

「相変わらずチヒロくんは、お菓子食べてる時幸せそうな顔するよね」

私が笑顔を浮かべながら言えば、

「うん!甘いものは正義だからね〜」

キラキラと眩しい笑顔が返ってきた。


うん、幸せそうで何よりだ。