ただの小さな黒猫の俺が、人間になれるハズが無かったのに

自分の口から人間の言葉が紡ぎ出されるのに、驚きもしたが

それ以上に嬉しかった。

この体なら、涙を拭う事も抱きしめる事も

気持ちを伝える事もできる。



「アル、愛している…

アル、泣かないで欲しい」