「あ、ごめんね!可愛いなんて…」


「いや……。わ、私、授業戻ります!
ありがとうございました…」


「ちょっと待って」


「え?」


「ここに居なよ。
授業、それじゃ…出ても走れないよ」


「あ…」


確かに歩くのですら辛いし…
走るのなんて考えたくもない。


「俺と、お茶しよ?」


なんて、教師が言って良いのか。


「イヤ?」


そんな整った顔で見られたら…。
私は自動的に頷いていた。