ーーゾクッ…


低い声でそう言われ勝手に涙が溢れた。


「あ〜…泣いてる顔もそそるわぁ。
さ、行こ」


金髪の男に腕を強く握られ、少しだけど
人目につきにくい所へ連れていかれた。


「あーあ…腕、こんなんなっちゃった。
可哀想にねぇ…」


金髪の男はそう言い、掴まれた私の腕を
持ち上げて私の目線に持ってくる。


掴まれていた私の腕は赤く染まり、
小刻みに震えていた。


「やめ…て…
お願いします…お願いだから…」