傷が…染みる…
結構痛くて、思わず唇を噛み締めた。


「あ、こら。
唇噛んじゃダメ。」


「せんせ…痛い…です…」


「ごめんね…
膝も消毒するね」


唇を噛んだらダメと言われた私は
体操服を握って耐えるしかなかった。


「よし、絆創膏貼って…
これでオッケー」


「あ、ありがとうございました…」


「女の子なんだから、怪我しちゃダメだよ?
君、可愛いんだし」


「え?…」