「無理矢理、笑顔作って、気持ち悪い人の
接待して…好みとはかけ離れてる人と
付き合わせようとしてるんだよ。
お母さん達は…」


「陽奈、分かったから。
落ち着け」


「落ち着け!?
落ち着くのはお父さん達でしょ!?
娘の幸せが分かんない人となんか
暮らしたくない!
もう、私出て行くから」


私はそう言い、制服のまま家を出た。


「陽奈!!」


「陽奈!待ちなさい!!」


気が動転して、口調が早くなって
自分の心に抑えが効かなかった。


言い過ぎたかな。
でも…だけど…やっぱり見合いは嫌。


先生の嘘つき…
やっぱりダメだったじゃん…。
こんな親に説得なんて言葉通じないよ。