「ほんと…?」


「うん。ほんとだよ。」


「…」


「陽奈ちゃん、この後どうする?
授業、出れる?」


「出ます…授業は…出なきゃ」


ーポンポン


「えっ」


「偉いね。陽奈ちゃんは。
よし、頑張っておいで」


先生は私の頭を優しく撫でてそう言った。


「はい!」


保健室を出た私は教室に向かう。


「陽奈?もう大丈夫なのか?」


「あ、孝。うん、ごめんね?」


「なんで謝るんだよ、ほら席座っとけ」