「瀬川先生、今すぐに行きなさい」


「校長!?」


校長が突然声を張り上げて
それに対抗するように他の教員が続けて
声を上げる。


「何を考えていらっしゃるのですか!?
何故、瀬川先生だけに行かせるのですか」


「そうですよ!教頭の仰るとおりです。
それに保険医が居なくなったら」


職員室がざわつき始める。


「先程、私の所にお父様から電話を
いただきました。昨夜からお一人で出張に
行かれて今は、飛行機内だそうです。
自分の代わりに瀬川先生に行ってほしい、
そう言われました。」


陽奈ちゃんのお父さん…


「保健室はどうなるのですか!?」