「ゆっくり、目を閉じて。
雷も心配しないでぐっすり寝てね」


先生の言う通り、目を閉じて視界を暗くした。


「…」


……


先生、見てる?


目を瞑ったけど、気配を感じる。


しばらくすると、一度離れていた先生の手が
もう一度、ブランケットを握りしめる
私の手を掴んだ。



え…っ



先生の手は、私の手をブランケットから
離し自分の手を握らせる。


「っ」


心臓がドキドキいってる。


なんで?


なんでこんなこと…