「大丈夫だよ。
陽奈ちゃんが寝るまでここに居るから」


私の手の上に暖かい感触があって
何かと思えば先生の手だった。


「雷、怖い?」


先生はゆっくりと話しかけてくれる。


「小さい頃から雷だけはダメで…」


「そうなんだ。
俺の姉は怖がらなかったからな〜」


「前の保健室の先生…?」


「うん。よく覚えてたね」


だって…ずっと先生を想ってるから。
どんな些細な会話でも覚えてるよ…


「あの…」


「ん?」