「大丈夫…ずっとそばに居るよ。」


だけど


涙を拭う手は、先生の方が一足早かった。


「ベッドじゃなくて、ソファで横になろ?
俺、晩ご飯作るからずっとリビングに居るし。
怖くなったりしたら呼んで、ね?」


先生に優しく体を倒され、ソファに横に
なった。その上にはフワフワのブランケット。


「ありがとう…ございます…」


「いえいえ」


ソファに横になってからも、雷が止む気配
なんて全くない…。


雷が鳴ると同時に、私は何度も無意識に
ブランケットを握り締めた。