「あ…ちょっと待って…ごめん。
俺の服、濡れてる!」


「そんなの…気に、しないっ」


私は必死に抱きつきながらそう答えた。


「…そっか。そんな事より怖いもんね。
もっと早く帰ってこれば良かったね…」


「うぅ…っ」


優しく話しかけながら、先生の手は
私の背中と頭を優しく撫でている。


「しんどくなって起きたとかでは無いね?」


コクリと、頷くと


「そっか、なら良かった。」


と、安心したような声が聞こえた。