「目、覚めたら…せんせ、居なくてっ…
それでっ…」


「ん?」


先生が首を傾げたと同時に、


バリバリと音を鳴らしながら大きな雷が
なった。


「ひゃぁあ…っ!!」


「おぉ…これは近いね、って…」
「陽奈ちゃ…」


「…っ…」


雷が鳴った瞬間、目の前に居た先生に
抱きついてしまった。


「大丈夫だよ…怖いね…。
ぎゅっとして良いよ。俺はずっと居るからね」


優しい先生の声を聞いて、
さらに強くギュッとしがみついた。