雷の時だけ帰ってきて欲しい、そう思う
くらいダメだった。


「…やだ…」


ずっと耳を塞いでいる私を、笑うかのように
雷はずっと鳴り続ける。


「ぅ…やだっ…」


私は世界から嫌われているのだろうか。


男たちに切りつけられたり
1人でいる時に嫌なことが起こったり
泣いてしまうことばかり。


先生も、お父さん達みたいに
離れていくのかな。


みんなにはずっと近くにいてくれる人が
いるのに…私は?