「謝らないで?
何も悪いことなんてしてないんだから」


私の頭にそっと手をかざして撫でた先生。


本当はまた、触らないでって言いたかった。
手を払いのけたかった。


けど、熱があるのかそんな気力もなくて
それに、やっぱり、先生には…好きな人には
頭を撫でられるのは嬉しくて。


「俺の方こそごめん。
もっと早く見つけてあげたかった。
こんな辛そうになるまで追い詰めた。」


「っ…」


「っと…ごめん。
家に帰って横になってから話そう。
このままじゃ、熱上がっちゃう」