「大丈夫…」


「よし、じゃあ少し待ってて。
俺もカバンとか準備して来るから
その間に靴履いてて?」


「…はい」


先生は私の頭をポンポンと撫でてから
走って保健室を出て行った。


シンと静まる保健室に一人きりになって
気づいた。


私、先生と話してるけどそんな場合じゃ
ないんだ。


死にたくて、屋上に行ってたのに。
先生から逃げてたのに。


あともう少しの所で見つかって、
死ねなかった。消えれなかった。