「辛いよっ…」


屋上のドアにもたれかかりながら
座り込んで泣いた。


涙も声も枯れて無くなるくらい泣いた。


もう、これ以上身体の水分が
無いんじゃないかっていうくらい泣いた。


今日は…
保健室にも教室にも行かないでおこう。


保健室になんて行ったらもう頭が
痛くなりそうだ。


三角座りで泣いていたらリュックが
震えた。


ゆっくりとポケットを開けるとその正体
が分かった。


スマホだ。