「もう…誰も…信じられないっ…」


誰を信じていいかわかんないよっ…


「え?」


「やっぱり……死ねば良かった…
消えれば良かったんだよっ!」


涙を拭いながら必死に言葉を発する。


「陽奈…お前、何言ってんだよっ」
「陽奈ちゃん…そんな事言わないで?」


ーーパシンッ


私の頭を撫でようとした先生の手を
払って避けた。


乾いた音が静かな廊下に響く。


「…っ…え…陽奈ちゃ「触んないで!」


「触らないでよっ!」


「陽奈、ちょ、どうしたんだよ」


前なら孝に言っていた言葉を今度は
瀬川先生にキツく言う。