「おまっ…どうしたんだよ?
なんで泣いてんだよ」


孝に目の前に来られて泣いてるのが
バレた。


孝にグシャグシャな顔を見られた。


「こ…っ…こうっ…こ、うぅ…」


「どうしたんだよ!?何があった?」


「…うぅ…ぅっ…」


「陽奈…?」


思わず孝のシャツを掴んで縋るように
泣いた。


「ちょ…本当、どうしたんだよ」


リュックも降ろさず背負ったまま
保健室の前で泣いてる私を不思議そうに
慰めてくれる。