「なにそれ〜…
あ、黒田くん、ありがとね。
陽奈ちゃんと一緒に来てくれて」


「いえ、別に…」


孝、先生の目を見ない。
どうしたんだろ?


「じゃあ、陽奈ちゃんは俺と保健室行こう」


「はい」


お母さんは心配してくれてたけど、
私は先生に会えて凄く嬉しい。


正門を入って孝と別れた。


「やっと学校に陽奈ちゃんが居る…」


保健室に向かって廊下を歩いてる最中
先生がポツンと言い放った。