ーーピーンポーン


「誰?」


インターホンが鳴った。
お母さんが出てくれる…じゃないんだ。


「私が出なきゃ」


涙を拭って、階段を下りドアを開ける。


「陽奈」


あ…


インターホンで顔を見るの忘れてた。


「孝…」


孝の私服、久しぶりに見た…


「出てきて良いのか?
てか、泣いてた?大丈夫か」


「あ、うん…大丈夫だよっ…」


「陽奈が学校来なくなって、みんな
心配してたぞ。特に工藤が。」