「俺を拒絶しても良い。
だけど自分を傷つけるなよ」


「…え……」


「陽奈、早く行きなさい」


「あ…うん」


お母さんが頷きながら私の目を見て
そう言った。


…なんか、お母さんが優しい。
いや、いつも優しいんだけど今日は特別。
私のことを考えて話してくれている。


しばらくお母さんは孝達と話したみたいで
お母さんがリビングに戻ってきた頃には
晩御飯の時間になっていた。


「陽奈〜ご飯できたわよ。
降りてらっしゃい」