「そう。陽奈は先生だけは怖がらない。
それは、陽奈を助けてくれた唯一の人だから。
陽奈を危ない目から救ってくれた人だから」


「今の陽奈は教室に行くのが怖い。
瀬川先生以外の先生と話すのも、体が
受け付けないんだって。今日ね…
校長先生から電話がきたの。
一度休学して、心を休めてから登校しませんか
って。」


「え…」


「校長先生の言う通り、私自身は
休学させようかと思ってる。
一応、陽奈に希望は聞いてる、けど、
もう答えは分かるのよ。
陽奈の母親だから、そんなのお見通しなの」