「これって…」


まさか…いや、そんな事無いよね…


「その紙持って。
少し待ってて」


運転席のドアを開け先生が出て行く。


指示どおり紙を持ち待っていると
助手席のドアが開いた。


「荷物は俺が持ってるから。
立てる?」


片手でドアを開け、もう片方は私の
カバン。


至れり尽くせりで少し申し訳なかったけど
スマートにドアを開ける先生もカッコ良くて。


もう、この短時間でどれだけカッコいいと
思ったことか…


「陽奈ちゃん?」


「あ、え…はい」