「…っ…」


「ごめんね。また泣かしちゃった…
ごめん陽奈ちゃん…」


「…孝に…なんて思われたかなっ…
孝も…親も…私のせいで苦労してる…」


車が止まった。


ずっと話していたから気付かなかったけど
もう私の家に着いたみたい。


「ごめんなさい…泣き止むんでっ…
ごめんなさっ…」


「ゆっくりで良いよ。ゆっくり…
急がなくて良いから」


「陽奈ちゃんは偉いね。
自分も辛いのに人のこと考えて…。
学校にも行こうって思えるんだから」