ーー…


「よし、これで大丈夫でしょ」


途中で何度も手伝おうとしたけど
結局、先生が全て片付けてくれて。


「せんせっ…手、貸してください」


「手?やだよ?
こんな処置なんてやらせれない」


「お願いです…やらせて?
私、そのくらいしないと…」


「分かった。分かったから泣きそうに
ならないで」


頭をポンポンと撫でてから
私の目の前に座り手を出した。


先生の傷は少し大きめの絆創膏に
おさまった。


「ありがとう。絆創膏貼るの
上手だね」