「んふふ…もぉ、泣かないでよ。
俺は陽奈ちゃんを守れて良かったって
思ってるし」


また先生に抱きしめられた。
今度は正面に。


先生の速い心音が聞こえる…


やっぱり痛かったのかな。


って…そりゃ痛いに決まってる…、


「ごめ…なさいっ…本当ごめ…っ」


「ねぇ、陽奈ちゃん?」
「頼むから…こんな事しないって約束して」


私は先生の腕の中で恐る恐る頷いた


「偉いね、陽奈ちゃん
…って…これどうするか」


先生は床に散乱してる花瓶を見つめてた。


「私…やる、から。
先生は座っておいてください」