先生は私にどんどん近づいてくる。


「来ないで」


「ほら…帰ってよ…、
そもそも、何で来てるんですか」


帰ってって私、言ったよね?


「だから…来ないでって!
本当、切れるよ!?…」


「だから…良いって言ったよね?
俺は別に良いって。陽奈に傷はもう付け
させない」


もう…近づいて来ないでよ!
私は先生に破片を向け、そう言った。


「ほら…震えてる。
怖いんでしょ?もうやめよ?」