「近づいたら…先生も切れるよ」


「別に構わない。陽奈が切れないなら…
俺はどうなってもいいよ」


「え…?何言って…」


「陽奈を守れるならどうなっても構わない」


なにそれ…


「別に血まみれになったとしても
骨が折れても、意識失ったとしても
陽奈を守れるならいい」


「だから、離せ。お願いだから」


「先生は…優しいんですね」


だけどね、もういいんだよ。
そんな優しさ要らないよ先生。


「陽奈…離せ。お願い、な?」