「なんで…よ…っ」


「なんで…こんな私…放っておいたら
いいじゃん!」


もう…いい…


「俺は放っておかないよ。」


「…」


先生がよく分かんないよ。
別に私に取り柄なんか無いのに。


それに


「もう…傷だらけ。
別に良いじゃないですか、」


綺麗な腕も戻って来ない。


「傷つけても…もう、元には戻らない。
看護師さんは…傷は消えるよって」


だんだん、声が震えてくるのが
自分でもわかった。