私は絶対に出さなかった。


けど…
元々掴まれてたから先生は私の意見
なんて気にせずゆっくりと震える手を持った。


先生は病室にあった包帯や消毒液を
器用に使って処置を始めた。


それも、しっかりと破片を私から遠ざけて…


「ごめん。ここまで追い詰めたのは
俺のせいだ。」


「…いい…包帯…やらなくていい…」


こんな私の処置なんか別に要らない


「だから…いいって……」