「陽奈!」


「離してっ!やだ!もういやなの!」


「陽奈!!落ち着け!
早く離せ!これ以上傷つけるな!」


「消えるのっ!私なんか要らない…っ…」


「とにかく離せ!早く!!」


「嫌だ‼︎もう死ぬのっ…!」


"死ぬ"その言葉を言った瞬間


「陽奈!いい加減にしろ!!」


先生の腕に力が入って、グッと私の手から
破片が離れた。


「ハァ…ハァ…ハァ…」


破片が落ちても先生は私の体を抱きしめ
震える手を優しく掴んだまま。


「離して…」


「は?無理」


「早く…離して…」


「だから、無理だって」


「先生に……関係ない……離して…」