「陽奈ちゃん?座り込んでどうしたの?
しんどくなっちゃ…っ…」


「え…?」


先生に背中を向けてるから分かんないけど、
多分、唖然としたよね、先生。


そうだよね。
花瓶も割れてるし、血もついてるし。


あぁ…こんな所見られるんだったら
さっさと消えたらよかったな…


私は震える手で、破片を持って
また、腕に近づけた。


「陽奈ちゃん!やめて!」


「瀬川先生には…関係ない…」


「やめて!!陽奈ちゃん!それ離して!!」