自分にひたすら言い続けるけど
止まる気配なんかなかった。


「やだ……やだっ…」


もし…震えすら無かったら
簡単に消えることができたのに…


もう…なんなんだろ…


ーードタドタ…


急に足音が聞こえてきた。
それにだんだん近づいてきてる…?


もし…こんな所バレたら…


慌てて、花瓶の破片を集めようと
したけど、震えのせいで掴めなかった。


「ど…しよ…まって…」


ここに来ないかも知れないのに、急に
怖くなった。