「これで…」


花瓶を手に取り床に叩きつけた。


当たり前だけど、尖って何個もの破片が
できた。


その中で一番尖っているものを片手に
自分の腕に当てる。


その、冷たい破片が少し怖い。
だけど私の意思は変わらなかった。


「ごめんね…みんな…」


「こんな私の為に色々してくれて…
もう…迷惑なんか…かけないから…」


お父さん…お母さん…ごめんね。
社長、お見合い、そのワード…疲れちゃった。