「陽奈ちゃん」


「っあ…」


いけない…またボーとしちゃう。


「やっぱ具合悪いんじゃない?」


「いえ…大丈夫ですよ」


少し引きつってしまったけど笑顔で
答えた。


「陽奈ちゃん、貧血気味?
体質とか…」


「え、どうして…」


前、病院で貧血気味と指摘された
ばっかりだった。


「やっぱり…あの時の…」