「やだ…止まって…お願い…」


そんな事を言っても腕は震えるばかりで。


だんだん光景もはっきりと思い出してきて
怖さが増す。




気持ち悪いお酒の匂い…
キラキラ光る沢山のピアス…
強引に掴む怖い手…




それに…一番私を怖がらせた…




私の腕と服を切りつけた、カッター…




「うぅ…や…だ…っ…」


「大丈夫…陽奈ちゃん。
ほら、1人にならないで。
俺がいる、ね?布団やめよ?大丈夫だから」