おにぃたちに愛されてるから…今の私がいるんだよ?

春斗side

ピッピッピッピ………

とりあえず青葉は一命を取り留めた…。
良かったぁ…



青葉side

ピッピッピッピッ…

規則正しい音で目が覚めるって…
私ほんとに弱いなぁ…

屋上に立って、お昼忘れた反省してただけなのに…

あー、やーになっちゃう。


あとこの左手の方はなぜ寝てるのかね?
葉琉さん。


葉「うん……。、、、ぉはょー…青…ってかいつ目さめたの!?」

「そんなに驚くことないって!さっき!」


葉「驚くこと?!お前、何日寝てると思ってんだよ!」

「えっ…!?何日…?」

「今日入れないで…5日だな…?」

「そっ、そんな?!うそだぁ!」

葉「嘘じゃねぇ、証明する兄貴たちもいる!ばーか、寝坊助青葉さーん!」


「もぅ!、葉琉の意地悪!寝坊助でも馬鹿でもない!」


もう知らないんだから!葉琉ことなんて!


葉「ふーん、そんなこと言っていいんだー!」


ふぇっ?!

「声出てた?」


葉「最初から全部な!」


あはは、は、は、は………笑(殺される…泣)
葉琉side


葉「とりあえず兄貴たち呼ぶか。誰より彼より心配してる人達だからな。」



青「葉琉は心配してくれてないんだ…。」

はぁ…
この手のかかる小娘が、、、


葉「心配しねぇわけねぇだろ、ばーか!」


青「あ、ばーかって言った!葉琉のばーか!」


葉「バカはどっちだ!俺の方がよっぽど成績いいわ!」


青「それ自分で言う?キモイんだけど!」


葉「うるせぇ、病人は黙ってろ!」


青「葉琉言葉遣いなってないよ?」


葉「青葉だったら別に許されるしな、妹だし。」


青「あっそうですか!」



もう、葉琉ったら、妹でも言葉遣いってモノはあるでしょうが!

秋斗side


やたらとどこかのお部屋が騒がしい…


声のするほうをたどってみると…


秋「はぁ…、、やっぱりか…、、。」



ガラガラガラ…


秋「お前らうるせぇぞ!どこだと思ってんだ!ここは病院!叫んで言い合いするのはいいけど、場所を考えなさい!」


青、葉「ビクッ!」


青、葉「ごめんなさい、、、。」


秋「わかったならよし。ところで、姫は目が覚めたようで…。」


葉「あ、兄貴たち呼ぶの忘れてた…、」



おいおいおい、葉琉さん。

叫ぶ暇あるなら先にそれをしてくれよ…┐(´д`)┌

秋「とりあえず、青葉は元気そうだからこのまま様子見だな。」


青「えー!退院したい!ねぇーーー!」

でたよ〜、わがまま小娘よ、少しは言うこと聞いとくれ…


秋「あなたは何したか知ってますか?とりあえず、反省するまでは入院だな!」


青「え!ごめんなさい!反省します!…」




とか言っていきなり黙り込んだ青葉。

こりゃダメだ、黙り込んだら許されると思うなよ?青葉さん。

春斗side


秋斗から青葉が目が覚めたって連絡があった。


明日みんな出勤だし、昼にでも顔出しに行くかな。


まぁ、秋斗からは元気っていう連絡入ってるし、ひとまず安心しておこう。


でもそれ以外に俺には心配がある。

それは秋斗の体調だ。


俺ら兄弟で既に入院している青葉はもちろん、
葉琉は軽度の貧血と喘息
秋斗は割とひどい貧血
冬斗も軽い喘息を持っている。


幸いなことに、長男の俺と次男の夏斗は何も持っていないが、
兄弟の体調の不安で毎日が押しつぶされそうだ。


って、今心配しても分からないことだし、少し気にかけながらも様子みておこうと思った今日この頃。

秋斗side


はぁ…頭痛いしなんか体だるいなぁ…

最近家にろくに帰れてないし…

頭痛薬飲んで様子見たいけど、俺の持病の貧血も怖いんだよな、、。

いつ発作で倒れるか分からないし…

どうしたもんか。

とりあえず、頭痛薬飲んで少し座ってよう。
うん。
春斗side


最近秋斗をろくに見てなく心配ってのもあり、ただいま救命に向かってる最中


ホントに頑張り屋はいいけど…自分が倒れたら元も子もないのに…(´Д` )



救命ナースステーションにて

春「すみません、岡本秋斗居ますか?」

看「秋斗先生なら医局に先程向かいましたよ!」

春「あ、ありがとうございます!」

看「やっぱり、岡本家の先生方みんなかっこいいよね〜」

看全「ねぇ〜!!」


こんなことを後ろで呟かれてることすら知らずに俺はそそくさと救命医局に向かった。

救命医局にて


秋「ふぅー、薬飲んだら少しはマシか…」

春「何が薬だ?」

秋「春にぃ?いつから居たの?」

春「今来た。で?なに?体調悪いの?」

秋「いや、ぜーんぜん!俺は大丈夫!」

春「ほんとかよ。最近ろくに帰れてないくせに、いつ貧血の発作が出てもおかしくないんだぞ、」

秋「分かってるけど…、青葉が心配なの。大事な妹だから。」

春「俺だって青葉心配だぞ、みんなそうだ、秋斗だけが人一倍心配してる訳では無いの。」

秋「そうだねぇー、、、」

春「ってことで、夏斗からこれ渡しといてって!」


〜秋斗へ〜

お前大丈夫か?
病院泊まり込んで青葉見てくれてるのはありがたいけど、青葉だけじゃなくってお前の体のことも心配しろよ。
秋斗が倒れたら元も子もない
ってことで、本日君の採血を行いま〜す!
時間は仕事終わってからでいいよ〜!
俺の診察室に来てな!
ほな、今日も一日頑張ってや〜!
〜夏斗より〜


いやいや、カレカノかって笑

てか、採血…

今日は憂鬱な一日になりそうだ…
秋斗side

かれこれ一日中バタバタしながら仕事してたら、あっという間に夜になった。


そう、バタバタしてたらだいたい忘れるものだよね。嫌なことを、

そして疲れた体で医局に帰る途中…

prrrrrrr,prrrrrrr

はい、俺らおなじみのPHSが鳴り出す

秋「はい、岡本」

夏「お前今どこだ?春にぃから伝言もらったろ?」

秋「あー、ごめん!今急患の処置終わったから今から行く!」

夏「はぁ〜、了解、早く来いよ!寄り道せずに」

秋「ほーい!」



……そんな上手くいくはずもなく…


フラッ…


慌てて手すりに捕まったものの、目の前がぐるぐるしてる


あー、やっちゃった…兄貴にバレたら殺される…


でも気持ち悪くて立てることも出来なさそう…


ガンッ!


秋「痛てぇ(ボソッ)」


バランス崩して手すりに頭ぶつけた…
多分出血してるのも分かる…
しくった……


やっべぇ、、、
焦りと痛さとで貧血酷くなってるし
ぶつけた所も痛いし、、
最悪!
夏斗side

あの野郎はすぐ行くと言ってから何分たってんだ?

救命と血液内科はそんなに遠くないはずなんだけど…


ふと考えてると、一瞬嫌なことを想像した。

もしこれが本当なら…

夏「採血の準備あとお願いします!」

看「了解です!」


残りの採血の準備を看護師に任せて、
俺は嫌なことが当たらないように願いながら
秋斗を探しに病院に歩いた、



秋斗side


無理だ…これ1人で行けねぇよ。


タッタッタッタッタッタッ…

奥から誰かの歩く音がする…


すると、目の前でその足音が止まった、やべぇ、上司じゃないように…
こんな姿見せられないよ…


夏「秋斗?」

良かった…兄貴だ!、いや!良くはない!
けど…上司じゃなくて一安心

秋「夏にぃ…遅れてごめん…」

夏「やっぱしこんな事だろうと思った、貧血の発作だろ?」

コクッ

夏「目開けれるか?立てれる?」


ちょっと待って…それは難関だって…

答えを言わないで考えてると…

フワッ!


ビクッ!?


夏「答えない誰かさんは連行しないとこなさそうだから、世でいう抱っこをして連れてきいまーす!」

いやいやいや…兄貴、俺大人だし
つーか、電車の車掌さんみたいに言わなくっていいし…


まぁ、何も言えずに兄貴に体を預けてると、ベットに降ろされた感覚がした。