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「はぁ……ずっと座ってたから体痛い」
「ホントだね」
結局あれから眺が話しかけてくることはなく、式は終わった。
長い間座っていたから体が痛くなったらしい礼奈ちゃんは、大きく伸びをしている。私も体がおかしくなりそうなので、軽いストレッチ運動をした。
「ねぇ美羽?」
「ん…?」
「式の最中、椎名と話してたよね?」
「う、うん…」
気づかれてたんだ……って思ったけど、少し考えたら当然だとわかった。だって礼奈ちゃんは眺の隣に座ってたんだ。つまり、私の隣の隣。
いくらコソコソ話してたとはいえ、礼奈ちゃんにも聞こえてたはず。
「なに話してたの?」
「え……ええっと…」
“なに”と聞かれても、パッと答えられない。なんて言えばいいんだろう。
「あ、あのね!新入生代表あいさつやってた人、同じクラスの人なんだって…!それで、眺がもう友達になったんだって言ってた」
「ふーん?私はヤキモチがどうとかも聞こえたけど」