「な…眺…?」
「…っ、これ……思ってた以上に…」
「あ……ダメ?」
「…んーん、正解」
やっと満足してくれたような彼は、とびきりの王子様スマイルを私に向けた。
…ちょっとほんと、そろそろ心臓が限界なんですが。
「美羽っ」
「わっ!どうしたの礼奈ちゃん…!?」
「愛のハグ♡」
ふふ、礼奈ちゃん、なんかいい匂いする。香水かな?…私、臭くないかな。
「れ…礼奈ちゃんのことも、ギューってしていい?」
抱きしめられるだけじゃ物足りなくて、私も思いっきりハグしてみたい。
…今まで、できなかったし。
「…ほんとなにこの天使。いつでもいいよ。クソ椎名にはダメだけど」
「な、眺…のこと?しないよ?」