でも私も料理を手伝いたい。

二人が帰って来た後に言った。

「お願い、野菜を切るだけでも良いから」

「野菜を切るだけなら大丈夫じゃない?凜ちゃん」

「うーん。確かに。野菜位なら。」

凜ちゃんはかなり渋々だけど私にじゃがいもを渡した。

「良い、ジャガイモの芽は絶対に取ってね。絶対だよ」

「その位知ってるよ」

「包丁の握り方はわかる?」

「大丈夫だってば」

「泥を落としてね」

凜ちゃんは私を何だと思ってるんだろう?

幾ら私だってジャガイモの皮くらい剥ける。